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Monthly Archives: 6月 2016

トリクロロエチレンの産廃基準が改正!

環境省より「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則等の一部を改正する省令」が公布され、トリクロロエチレンについて廃棄物最終処分場からの放流水の排出基準、特別管理産業廃棄物の判定基準等が改正され平成28年9月15日より施行されることとなりました。

改正の概要は以下のとおりです。

(1)トリクロロエチレンについて特別管理産業廃棄物に該当するものとして環境省令で定める基準を、以下の表に適合しないことに変更されました。

廃棄物の種類

基準(Before)

基準(After)

指定下水汚泥関係

(規則第1条の2第5項関係)

指定下水汚泥又は指定下水汚泥を処分するために処理したもの
(廃酸又は廃アルカリ以外)

(現行)0.3mg/L

0.1mg/L以下

指定下水汚泥を処分するために処理したもの
(廃酸又は廃アルカリ)

(現行)3mg/L

1mg/L以下

廃油関係

(規則第1条の2第10項関係)

廃油を処分するために処理したもの
(廃油、廃酸又は廃アルカリ以外)

(現行)0.3mg/L

0.1mg/L以下

廃油を処分するために処理したもの
(廃酸又は廃アルカリ)

(現行)3mg/L

1mg/L以下

汚泥、廃酸又は廃アルカリ関係

(規則第1条の2第11項関係)

汚泥若しくは汚泥、廃酸又は廃アルカリを処分するために処理したもの(廃酸又は廃アルカリ以外)

(現行)0.3mg/L

0.1mg/L以下

廃酸又は廃アルカリ若しくは汚泥、廃酸又は廃アルカリを処分するために処理したもの(廃酸又は廃アルカリ)

(現行)3mg/L

1mg/L以下

(2)金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める省令の一部改正

1)産業廃棄物及び特別管理産業廃棄物を最終処分場に埋立処分する際に当該産業廃棄物及び特別管理産業廃棄物に含まれるトリクロロエチレンの基準が以下の表のとおり変更されました。

廃棄物の種類

基準(Before)

基準(After)

汚泥又は指定下水汚泥若しくはこれらの産業廃棄物を処分するために処理したもの

(判定基準省令第1条第8項、第3条第12項関係)

(現行)
0.3mg/L以下

0.1mg/L以下

2)産業廃棄物を海洋投入処分する際に当該廃棄物に含まれるトリクロロエチレンの量の基準を、以下の表のとおり変更します。

廃棄物の種類

基準(Before)

基準(After)

有機性汚泥又は動植物性残さ(令第6条第1項第4号イに掲げるものに限る。)

(判定基準省令第2条第1項、第4項関係)

(現行)
0.3mg/kg以下

0.1mg/kg以下

廃酸、廃アルカリ又は家畜ふん尿(令第6条第1項第4号イに掲げるものに限る。)

(判定基準省令第2条第3項、第5項)

(現行)
0.3mg/L以下

0.1mg/L以下

無機性汚泥(令第6条第1項第4号イに掲げるものに限る。)

(判定基準省令第2条第1項、第2項関係)

(現行)
0.03mg/L以下

0.01mg/L以下

(3)一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令等の一部改正

1)廃棄物最終処分場から排出される放流水の排水基準、廃棄物最終処分場周縁の地下水基準、安定型最終処分場の浸透水の基準について、トリクロロエチレンに関するものが、以下の表のとおり変更されました。
 また、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法施行規則第26条第1項第3号及び第2項第4号に定められた埋立地からの放流水の排水基準及び最終処分場周縁の地下水の基準についても同等の措置が講じられます。

基準(Before)

基準(After)

放流水基準(管理型)

(現行0.3mg/L以下)

0.1mg/L以下

地下水基準(全処分場共通)

浸透水基準(安定型)

(現行0.03mg/L以下)

0.01mg/L以下

詳細は環境省のホームページ、
廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則等の一部を改正する省令の公布についてをご確認下さい。

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神環協 監事就任のお知らせ

平成28年5月27日に開催された一般社団法人 神奈川県環境計量協議会の第41回通常総会において、
弊社 常務取締役 石渡 壮が監事を拝命いたしました。

このような大役を仰せつかるには誠に微力でございますが、地域環境を守る環境計量証明業のさらなる発展に貢献できるよう取り組んで参りますので、よろしくお願い申し上げます。

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