ブログトップページ >  安定同位体比の測定

総合環境分析ブログ

安定同位体比の測定

総合環境分析では安定同位体比測定のご依頼をお受けしております。

安定同位体とは、化学的な性質は同じだが中性子数が異なり、質量数の異なる元素で放射壊変しないものを言います。質量数の違いは僅かでも、その違いにより環境中でそれぞれの物質の動態を反映した値を持つようになります。

近年環境分野では窒素安定同位体比を測ることにより、硝酸性窒素による地下水汚染の原因究明に活用される場合もあり、今回の受注も窒素の安定同位体比測定のご依頼でした。

安定同位体比を安定的に測るには対象元素(今回は窒素)がある程度の高濃度でなければなりません。環境水中の窒素濃度はかなり低い濃度で存在していますので、分析装置にかける前に高濃度にしなけれなりません。高濃度にする為には試料を濃縮する必要があります。

今回はこの濃縮の為の前処理操作をご紹介します。

濃縮前の試料(約1リットル)

濃縮中の試料(低温にて時間をかけて濃縮します。)

最終段階での濃縮操作

濃縮が完了した試料(約5ミリリットル)

この濃縮が完了した試料を、ガスクロマトグラフ質量分析計にかけて安定同位体比を測ります。