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総合環境分析ブログ

日別アーカイブ: 2021年7月14日

『環境専門家になるには』に社員の記事が掲載されました!

ぺりかん社のなるにはBOOKSシリーズにある、『環境専門家になるには』という本に当社社員のインタビュー記事が掲載されました。
ぜひこの本を読んでいただき、未来の環境専門家が増えるとうれしいです。

環境分析で人びとの暮らしを支える

水道水をあたりまえに飲めるということ

 日高さんは、水、土壌、大気などの環境分析を手がける企業で、水の分析を専門に行っています。
「あたりまえに存在する環境や安全はありません。表に出る仕事ではありませんが、”水の安全を守る”というみなさんの生活に直結している仕事をしているという点や、みなさんの暮らしを縁の下で支えているという点にやりがいを感じます」と、日高さんは自分の仕事の意義を語ります。
 私たちが水道水を安全に飲めるのは、その水が厚生労働省の定めた安全基準を満たしているのか(塩素化合物、トリハロメタンや大腸菌などが基準値を超過せず、かつ満たしているのか)、毎月調べられているためです。
同様に、河川の水については環境省が基準を設けています。都道府県知事の登録を受けて、その分析を担当する「計量証明事業」を手がける企業は、正しく分析できているかを毎年厳しく審査されています。
「基準を満たさない水も時々見つかります。近隣住民の方からの『この水は何かおかしい』という報告もあります。場合によっては、水道局などが直ちに給水をストップし、臨時の水質検査の依頼を受けます。速やかに対処することを心がけています」
 このような日高さんたちの仕事によって、私たちがふだん使っている水道水の安全は守られています。

水分析のプロフェッショナル

 日高さんは社内の分析室で、公園やマンションなどさまざまな場所の水道水や河川水を1日多い時には100個検体ほど分析しています。
水に含まれる物質の量を測定する分析機器(GC─MS〈ガスクロマトグラフ質量分析計〉、LC─MS/MS〈液体クロマトグラフ・タンデム質量分析計〉、
ICP─MS〈誘導プラズマ質量分析計〉など)に検体をセットし、水の中のVOC(揮発性有機化合物)やハロ酢酸、鉛などの金属成分など10~11項目の量を測ります。ひとつの分析機器に水の検体をセットしてスイッチを入れれば分析できるわけではなく、項目ごとに分析機器を使い分けて、機器のメンテナンスも含め日々作業をしています。検体によっては、分析機器にセットする前に試薬を入れて前処理をすることが必要な場合もあり、ここが工夫のしどころです。
また分析機器の測定条件などの改良も、分析をよりよい精度で行うために工夫が必要です。「水道水は綺麗なので比較的分析しやすいのですが、濁った河川水や工場排水などは、測定したい値がすぐに出てこない場合があります。
どんな前処理をすればいいか、どうすれば分析が成功するかを考え、試してみて、うまく分析できてお客さまのニーズに応えることができた時はうれしいです」
 とはいえ、毎日分析室にこもっているというわけではなく、自分で川に採水しに行くこともあるそうです。胴長靴を履いて川に入って採水したり、川の流速を測ったりもします。
「環境調査・分析の仕事を選ぶなら、外で体を動かすことが好きだといいと思います。生物や自然が好きな同僚も多いですね」
 実験室で静かに化学分析をしているイメージでしたが、意外な答えが返ってきました。

毎日、着実に、確実に

 日高さんの毎日の仕事は、始業の朝礼後に分析機器の立ち上げをすることから始まります。
午前中に検体の前処理を済ませ、午後から測定をします。
分析結果が出るとデータを解析します。最後に分析室を片付けて帰宅します。時々、事例発表会を行います。
「基本的には法律に基づいた方法で分析をしますが、前処理の方法、測定条件の検討などは工夫できます。
『私たちはこうした改善をしてみました』と情報を共有し、社内で知恵を蓄積して、スキルを培っています。

『環境専門家になるには』

出版社:ぺりかん社
出版社HP:http://www.perikansha.co.jp/